FBI失踪者を追え(2002-2009, ジェリー・ブラッカイマー製作総指揮)

本作は1話完結型のドラマシリーズで、ニューヨークのFBI失踪者捜索班が、毎回異なる失踪事件に挑む。失踪事件では、48時間以内に見つからないと、発見率は格段に下がるとされている。捜索班のメンバーが、役割分担と協力を迅速に行えるかどうかが、事件解決の決め手になる。

メンバーは、捜索の過程で、失踪者の「痕跡」と考えられるあらゆるモノとともに、失踪者にまつわるストーリーを追い求め、失踪者の生活や事件に関与していそうなさまざまな人物にインタビューする。対象者の年齢・人柄・立場や、質問したい内容に応じて、どのメンバーがインタビューするかを決める。インタビュー場所も、失踪現場、対象者の自宅や職場、カフェ、FBIのオフィスなど、その都度違う。話の聞き方も、相手や状況に合わせて巧みに変える。すごみをきかせて相手を追い詰めていくこともあれば、相手に寄り添い共感を示しながら話を聞くこともある。一度ではなく、二度、三度と話を聞くこともある。こうしてインタビューによって生成されたストーリーは、物的証拠とともに(あるいはそれ以上に)、失踪者の足取りを解明し、今後起こりうる展開を予想するのに役立つ。

このドラマ内で起こるインタビューをめぐる一連のやりとりは、インタビューという調査法の特徴を理解するための良い教材になる。