フライト(2012, ロバート・ゼメキス監督)

先日観た『キャスト・アウェイ』と同じロバート・ゼメキス監督の作品だ。レビューを書き始めてから気づいた。ふたつの作品は同じように飛行機の墜落事故を起点としている。『キャスト・アウェイ』は、事故の被害者の無人島でのサバイバルがテーマだったが、今回の作品では、事故に直接的に関わったパイロットの物語だ。事故直後は、被害を最小限に食い止めたヒーローとして注目されたパイロットだが、事故発生前の彼の生活ぶりが明らかになるにつれ、彼の過失の可能性が浮かび上がってくる。大事故の背景にはなにがあったのか。善と悪にわけて単純に片付けることのできない、人間の弱さとどう向き合えばよいのか考えさせられる。