パコと魔法の絵本(2008, 中島哲也監督)

エンディングで号泣した。ポップで騒がしいミュージカル映画かと思いきや、とんでもない。観たのはもう何年も前のことだけど、それ以降に観た映画で、あれほど号泣したことはない。

「変わり者」ばかりが集まっているある病院が舞台だ。この病院で暮らしている少女パコは、交通事故に遭い両親を亡くした。パコは助かったものの、記憶力を失ってしまい、起きたことを1日しか覚えられない。一方、同じ病院にいる大貫という男は、自分の怒りをコントロールすることができなくて、すぐに人を攻撃してしまう。そんな大貫が、パコと出会うことで変わっていく。

生きることは、自分ひとりでは完結しない。記憶すること、されること。ケアすること、されること。それによって成り立つ人とのつながりの尊さが、力強く描かれている。