フリーエージェント社会の到来(2002, ダニエル・ピンク)

もう10年ほど前のことになるが、会社員として働き始めて2、3年目の頃に、本書に出会った。大きな組織の中で働けたことはとても幸運だった。たくさんのことを教えてもらい、ひとりではできないことをやらせてもらった。生活の安定も保証されていた。会社には今でも感謝している。でも、当時から私は、一生大きな組織の一員として働き続けるイメージを持てなかった。その時期に本書を読んだ。

フリーエージェントとは、

インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた人びと

のことを指す。著者がインタビューしたさまざまなフリーエージェントたちの事例が紹介されており、その働き方・生き方の可能性やリスクが見えてくる。結局、私はリスクを承知で会社を離れた。振り返ると、20代のうちにこの本に出会って良かったと思う。