200字の法則 伝わる文章を書く技術(2014, 向後千春)

新年度から始まる仕事の参考文献のひとつだったので、手に取った。文章を書くことの難しさは、日々痛感しているし、そのことと格闘している。本書は、表紙のコピー「『型』にはめれば、必ず書ける!」の通り、企画書、報告書、謝罪文、紹介文、推薦文など、文章で人に何かを伝えようとする時の型を丁寧に紐解き、文章を書けるように導いてくれる。文章を書くための極意を教えてくれる本は、過去にもいろいろ読んだことがあるが、本書は具体的で明解なステップを用意してくれているので、実践につなげやすい。

高校生の頃に、テレビで紹介されていた新潟・燕三条の煙管職人の野島さんという方の職人技に魅せられて、どうしてもお会いしたくなって、青春18切符を使って訪ねたことがあった。その時に、野島さんがお話してくださったことの中に、師匠から教えられた型を何年も何年も作り続けて、それから初めて、自分なりの新たな表現に挑戦したという話があった。そのことばの意味を、いまあらためて噛みしめている。