ドーバーばばぁ 織姫たちの挑戦(2011, 中島久枝監督)

公開当時に、下北沢のミニシアターまで母を連れて観に行った。50代から60代の女性6名が、チームを組んで、ドーバー海峡をリレーで泳ぎきることに挑戦した2年間の記録をまとめたドキュメンタリーだ。若い時は、心身のエネルギーを主に自分のやりたいこと、やるべきことに傾けることができる。しかし、彼女たちの世代になると、たいがいは、心身のエネルギーが若い頃よりも衰えてくる上に、自分のことだけではなく、家族のことなど、ケアすべき対象が増える。そんな中で、無謀とも思える夢に挑戦する姿を観て、私はもちろんだが、特に年齢の近い母は、勇気づけられたようだ。監督が2年間という年月をかけて彼女たちを追い続けたからこそ、「美談」ではなくリアルなストーリーとして描くことができたのだろうと思う。