2017年10月10日(火)おはよう日本 中国残留邦人の老後

戦前に開拓団などに入り中国に居住していた人びとの中には、戦争によって家族を失い、孤立し、日本に帰国することができず中国に残ることになった人びとがいる。そうした人びとは「中国残留邦人(あるいは残留孤児)」と呼ばれている。彼らの多くは、じゅうぶんな教育を受けられないまま中国で育った。日本語を理解できない人がほとんどだ。一時帰国や永住帰国を支援する制度を利用して日本に帰国したものの、ことばや文化の違いから、地域社会になじむことができず、困難を抱えている人も多い。高齢化が進み、医療や介護が必要になり、問題はさらに深刻化しているようだ。番組では、中国語での看護や介護を提供することで、中国残留邦人だった人びとを支援する取り組みが紹介された。こうした問題は、中国残留邦人以外にも、さまざまな背景で外国から日本に移住してきた人びとの間でも起きている。移住者はライフステージ、ライフイベントごとに発生する問題をどのようにして解消し、必要な支援をどのようにして得たらよいのだろうか。移住をめぐる研究課題として認識しておきたい。