ディック・ブルーナのデザイン(2007, 芸術新潮編集部)

本棚を整理していて、久しぶりにこの本を手にした。10年前にオランダのユトレヒトで、ディック・ブルーナ・ハウス(現在はミッフィー・ミュージアムとしてリニューアル)を訪れた時に購入した本だ。グラフィック・デザイナーとしてのブルーナさんの仕事についての考え方、やり方を学ぶことができる。読み返して、心に残る一節があった。

第一に、著者が満足すること。第二に、店頭で人々の目を引きつける魅力があること。そのために、不必要なものを削り、根本的な要素だけでデザインできないものかと考えました。

最近、研究室の議論の中で、研究の社会的意義を考える前に、まずは個人的意義を考え、語れるようになるべきだという話があった。この一節は、そのことともつながる。

ブルーナさんは、残念ながら今年亡くなられた。都内で開催された展覧会で、10年ぶりにブルーナさんの作品や制作プロセスを観られたことは、とても感慨深かった。