自然と交歓する芸術祭 松戸アートピクニック(2017, 松戸アートピクニック実行委員会)

千葉県松戸市の中央に位置する「21世紀の森と広場」という大型の公園にて、10/28-11/5まで開催されていた「松戸アートピクニック」に行ってきた。ここ1、2週間ある出来事がきっかけで落ち込み、悶々としていたのだが、親友あいぼんがこの芸術祭に連れ出してくれたおかげで、森の中で癒され楽しむことができた。「自然尊重」をコンセプトにした公園の広大な敷地内に、私たちと自然との関係を感じさせたり考えさせるような作品が点在しており、散策しながらアート作品を堪能した。こういうアートとの出会い方もいいなと思った。最も印象的だった作品は、《life-sizeの森》(2017, 橋本典久)だ。公園内の小さな植物や昆虫の写真を人間サイズまで拡大して、森の中に展示した作品だ。大きさの違いをなくすことで、同じ生命体として、生存競争を勝ち残ったデザインに注目させることが目的らしい。これまで気にとめたこともなかったような、植物や昆虫の色や形を細部まで見た。よく見もしないで、気持ち悪いと思っていたものや、見る意味すら感じていなかったものが、とても優れた尊い存在に見えた。価値観を揺さぶられる体験だった。

公園内では芸術祭と並行して、モリヒロフェスタという食や遊びをテーマにしたイベントが開催されていて、屋台やキッチンカーがたくさん並んでいて、とてもにぎやかだった。この商業的なにぎやかさが、アート作品とは相容れないようにも思うが、アートも雑多なにぎわいも同じ人間の営みとして、ひとつの巨大な公園の中に共存している状態はおもしろいとも感じた。また来年この芸術祭が開催されたら、行きたいと思う。