ドキュメント72時間「キリンが見える散歩道」

今年の3月に初めて放送された内容が再放送されていたのを観た。昨年の4月に起きた熊本地震以来、休園していたため中にはいることができなくなっていた動物園のそばにある散歩道が取り上げられた。動物園の中に入らなくてもこの散歩道に来れば動物の姿を見られるので、休園中、人びとが集まるようになったようだ。日差しを浴びてゆったり過ごすキリンやゾウを見ることが、近所で暮らす人びとの息抜きや楽しみになっていた。「ここに来ればいつもと同じ風景が見られる」という場所があることが、平和で落ち着いた「日常」を感じさせるのかもしれない。ここに来ては動物の写真を撮り、離れて暮らす息子に送っているという女性の話が印象的だった。息子にただ連絡をしてもあまり反応がないので、動物の様子を定期的に送ることで、コミュニケーションをとろうとしていた。風景を共有すること、共有してきた風景があることの意味について考えさせられた。