ブランカとギター弾き(2015, 長谷井宏紀)

フィリピンの街で生きる「ストリートチルドレン」の女の子ブランカが、年老いた盲目のギター弾きのピータと出会い、旅をする。自分を大切にしてくれる人も、自分が大切にしたい人もいない「孤独」がどれほどつらいものかを、ブランカの荒廃した生活が示している。ブランカのこの「孤独」を、ピーターとの出会いが変えていく。

この映画がすごいのは、舞台であるフィリピンの街で生きる人びとの姿があまりにもリアルなことだ。調べたところ、監督が自らフィリピンのスラム街に立って、観察して、役に合う人びとを探しだしたそうだ。その人びとの生き生きした魅力が、この映画を息づかせている。