暮しの手帖 4世紀91号(2017, 暮しの手帖社)

今号は特大号ということで、通常価格より50円値上げしていつも以上に企画に力を入れたとあって、充実していたように思う。料理にまつわる特集をはじめ好きな記事はたくさんあったが、研究の参考になる記事もあった。「家庭教育支援法案から考える家族ってなんだ」という特集だ。「家族」に対する法律の介入がどのような問題をはらんでいるのか、法学者による詳細な解説があり勉強になった。また複数の人の「家族」にまつわるエピソード、エッセイも収録されているのだが、その中の詩人アーサー・ビナードさんのエッセイが特におもしろかった。

家族とはひとりではできないことを集まってする人々、もっと言えば、ひとりでできないことを一緒にする場と時間が家族なんだ、と思うようになりました。「である」というより、「する」ものだ、といった感覚です。(p.129)

この文章は、私のこれまでの研究内容とも重なり、とても共感した。