エンシュウズ(2010, 荻原貴男)

先日、親しい友人の結婚式があった。その際にいただいた引き出物の中に、この小さな冊子が入っていた。編集の仕事をしている友人らしい素敵な引き出物だと思った。この冊子の副題は、「浜松を、じっくりじわりと味わう本」。2年間浜松に暮らした著者が、浜松を離れるにあたり、その魅力を多くの人に伝えたいという思いから、自ら取材し、文章を書き、写真を撮り、編集をして仕上げた本のようだ。9つの店が、著者の視点から切り取られ紹介されている。ひとつひとつの店への愛情を感じる。いわゆる観光名所とは違う、その街で暮らしていたひとりの人の、一人称の語りで描かれた街の魅力を、副題の通り、じっくりじわりと味わった。浜松に出かけてみたいと思った。自分もこんな冊子を作ってみたいという気持ちにもさせられた。