2017年12月19日放送おはよう日本「土曜日に公開された2本の映画 いずれも難病“抗NMDA受容体脳炎”が題材」

先週末に公開された映画『彼女が目覚めるその日まで』と『8年越しの花嫁』は、どちらも難病である「抗NMDA受容体脳炎」を患った女性の物語だ。この病気にかかると、興奮や妄想など統合失調症に似た症状が出たり、意識障害やのけぞり、手足のばたつきなどが起きたり、 昏睡状態が長く続き、人工呼吸器を使うこともあるという。病気について知られていなかった時代は、「悪魔払い」の対象にもなっていた。最近まで、医療関係者の間でもこの病気の認知度は低かったようなので、一般の人びとが理解を示すことは難しかったと言えるだろう。それゆえに、患者とその家族は、病気による症状で苦しむだけでなく、周囲の冷たい視線や言葉にも苦しめられてきた。病気の解明が進み、メディアに取り上げられたり、患者(とその家族)のネットワークが生まれたりすることで、ようやく、患者と家族を取り巻く環境が改善し始めているようだ。アメリカと日本でそれぞれ製作され公開されたふたつの映画が、その状況を後押ししている。映画の公開に合わせて、患者(とその家族)同士の交流や、病気に対する理解を促すイベントが開催されている。映像が、心身の「痛み」を抱えた人びとへの理解が生まれるきっかけになりうることを感じた。ふたつの映画、観てみたい。