The first ORF(2017, Kana Ohashi)

研究室の課題で、映像を制作した。11月に開催されたORFについてのフィールドワークを実施するという課題だった。私は研究室でともに学ぶクリサが、留学生として大学院生として、初めてのORFをどのように経験したかを、映像民族誌的なアプローチで調査することにした。外国からの移住者の経験を理解する上で、映像民族誌的なアプローチが有用であることは、すでに別の論文で議論したので詳しくはそちらを参照いただきたい(論文:大橋香奈・加藤文俊、トランスナショナルな生活世界を生きる個の理解を目指して ―映像民族誌的方法の実践的検討―、生活學論叢、日本生活学会、 Vol.30、pp15-28、2016年)。ORF前日のポスター発表の準備、ORF1日目と2日目の彼女の活動に、可能な限り同行し、その様子を観察して映像で記録した。また、ORF終了後、1回2時間程度のインタビューを4回行い、クリサがORF期間中に何を経験し、そのことにどのような意味があると考えているかを探り、その成果をクリサと協働しながら映像作品にまとめた。これは基本的に博士課程の研究で実践している方法と同じだ。想定以上に時間がかかったが、ふたりが納得できる作品ができた。制作のプロセスについては、あらためて考察したい。