アジャストメント(2011, ジョージ・ノルフィ監督)

原題は”THE ADJUSTMENT BUREAU”で、直訳すれば「調整局」となる。何の調整をする局かというと、人びとの「運命」だ。政治家としての飛躍を期待される主人公のデヴィッドは、若きバレリーナのエリースと出会い恋に落ちる。しかし、ふたりの関係を壊し、それぞれ別の道に進むように、徹底的に調整しようとする「調整局」という組織が現れる。本作は、デヴィッドが、調整局が押し付け達成しようとするシナリオ(運命)に抗い、自らの力で進む道を決めようともがくプロセスを描いている。私たちの運命を司る大きな力(神)は存在するのか、あるいは、運命は自分の力で変えられるものなのかといった、私たち人間がずっと持ち続けてきた問いにこたえるような物語だ。