パッセンジャーズ(2008, ロドリゴ・ガルシア監督)

飛行機の墜落事故で生き残った5名の乗客のケアを担当することになったセラピストが、乗客の様子や発言から、事故に関する情報に疑念を抱き始める。真実を追求するべく、手がかりを探して動き回るうちに、不可解な出来事に巻き込まれていく。『フライトプラン』や『フライト』のように、最終的に飛行機事故の真相が明らかになっていくストーリーかと思って観ていたのだが、予想外の結末だった。

ストーリーの展開そのものとは関係ないが、セラピストになるために修士号をふたつと博士号を取得した主人公が、師匠から「世の中に出て働くのを恐れるな」と背中を押されているシーンが印象に残った。彼女は飛行機事故に関わっていく中で、文献や研究成果を実践につなげ、現実社会に生かすことの難しさを経験する。個人的には、研究者の働き方、生き方のひとつの例としても観ることができておもしろかった。