アンノウン(2011, ジャウマ・コレット=セラ監督)

ある研究者の男が、国際会議に参加するために訪れた外国で、交通事故に遭い、記憶をなくしてしまう。パスポートなどの身分証を含む重要な書類が入ったアタッシュケースもなくし、彼は「自分」が「自分」であることを証明できない。数日ぶりに会った妻は、別の男と一緒にいて、その男が、「自分」だと思っていた人物であると名乗り、それを証明する身分証も持っていた。その後、真相を解明しようと動き回るうちに、命を狙われる事態に陥る。

「自分」が「自分」であることは、「自分」だけでは成立せず、それを認めてくれる他者の存在が必要になる。サスペンス映画としておもしろかっただけではなく、「自分」が「自分」であるとはどういうことかを考えさせられた。