“Families” on the move 移動する「家族」の暮らし方(2017-, 大橋香奈)

昨年の10/1にオープンしたウェブの「住まいマガジンびお」で、『“Families” on the move 移動する「家族」の暮らし方』という連載コラムを書かせていただいている。内容は、博士課程の研究で取り組んできたことだ。住まいと生活の視点から、暦(こよみ)のある暮らしを応援することをコンセプトにしたこのウェブマガジンは、同じ加藤文俊研究室で切磋琢磨してきた仲間である尾内志帆さんが編集長を務めている。一緒に仕事できることに喜びと感謝を感じつつ、読者の方に愛されるコラムにできるように試行錯誤していきたいと思っている。

ここ4回ほどは、3年前にフィールドワークしていた横浜の団地で出会った、ネパール出身のビサールさんのことを書いている。当時のことは、フィールドノーツ、映像、音声といった複数の方法で記録していたので、3年が経った今でもすぐに現場に「戻る」ことができた。典型的な日本の団地の間取りに、ネパール式の暮らしの光景が広がっていたこと対する素朴な驚きを思い出した。同時に、移住先で心が休まる、くつろぐことのできる「Home(家、居場所)」をつくるための人びとの工夫/実践に対する私の研究的関心は、このフィールドワークによって明確になったということを再認識した。

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