新宿ゴールデン街に住む(2018, 大川将)

研究室の仲間として2年間ともに学んできた将くんの修士研究の成果が、小説になった。彼が、新宿ゴールデン街のある店の店主と出会い、その店で1年間働きながら、観察・経験したことをベースに書かれたエスノグラフィックな小説だ。彼が街の「住人」になり、街の「文化」を学び、体得していったプロセスが、つぶさに綴られている。その本文を読むだけでたのしいのだが、この小説のおもしろさは本文の下に「副音声」テキストがあることだ。彼をとりまく街の人びとが、小説を囲んで座談会を開き、その内容にさまざまな「ツッコミ」を入れたのだが、その声が「副音声」として提示されている。1度ではなく、2度、3度と、違った味わい方でたのしめる小説だ。今日まで開催の下記展覧会にて購入できる。

フィールドワーク展XIV:いろんなみかた
◎日時:2018年2月3日(土)〜5日(月)11:00〜20:00(最終日は15:00まで)
◎会場:BUKATSUDO(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1)
オフィシャルサイト(随時更新) http://vanotica.net/fw1014/