スヌーピーたちの聖書のはなし(1999, ロバート・L. ショート)

以前テレビ番組で著名な翻訳者の本棚に置いてあったのを見て、この本の存在を知った。聖書といえば、もっとも古典的で世界でもっとも読まれている/多く購入されている読み物のひとつだろう。しかしその内容を理解するのは容易ではない。本書は、スヌーピーとその仲間たちが登場する『ピーナッツ』のマンガのエピソードを使いながら、聖書が伝えようとしている内容を紐解いていく。子どもから大人まで多くの人にとって親しみのあるキャラクターの力を借りることで、難解な聖書への入り口を見つけられる。コミュニケーションやメディアについて考えるとき、伝達内容とは別に、何でどのように伝えるとどのように伝わるか、という個々のメディアの持つ効果に着目する「メディウム論」が必要だということを、本書の試みをとおしてあらためて考えさせられる。