2018年2月7日放送おはよう日本「増える“子どもがほしい”同性カップル」

LGBTはじめ性的マイノリティと呼ばれる人びとが子どもを産み、育てたいと考えたとき、技術的には乗り越える方法があっても、日本では社会的、文化的に乗り越えるのが困難な問題がたくさんある。数年前までに比べれば、日本でもLGBTはじめ性的マイノリティの人びとに対する理解は進んだと思うが、依然として、多くの社会的、文化的な「差別」がある。日本ではまだ同性婚は認められていないので、同性カップルは、異性間の夫婦には与えられるさまざまな権利、保障、選択肢を得られない。例えば女性同士のカップルが精子提供者からの精子により子どもを持とうとしても、病院で正式な「治療」として人工授精を受けることはできない。技術的には可能なので、感染症になるなどのリスクを伴う方法で自分たちで器具を使って実践している人たちはいる。そのようにして子どもを授かったとして、産んだ人と子どもは法的に「親子」として認められるが、産まなかったパートナーの方は「他人」のままだ。その結果、子どもにとって不利益なことが起きたり、子どもが不安定な状況に置かれる可能性がある。人びとの多様な生き方、進化する技術、法律、文化的な価値観。「家族」はそれらの複雑な絡まり合いの中で実現されるものだということをあらためて考えさせられた。