誰のための東京 早稲田大学空間映像ゼミナール展2018

3331 Arts Chiyoda 1F メインギャラリーBにて開催されていた早稲田大学空間映像ゼミナールによる展示「誰のための東京」を観てきた。所属する加藤文俊研究室と親交があり共通点もある研究室なので、展示のひとつひとつがとても興味深かった。どのような/どのようにメディアを用いてフィールドワークを進めるか、またその成果をどのような/どのようにメディアを用いて表現するかについて考えさせられた。特に印象に残ったのは、音を使ったプロジェクト、『Tokyo Sound Jungle』だ。『Tokyo Sound Jungle』は東京の各地で採集した環境音がスピーカーから流れ、ヘッドホンからは採集した音を使って生み出した楽曲が流れ、それらを聴きながら、音が採集された場所で撮影された写真を眺めるという展示だった。日々、街の中で聞いていてもはや「あたりまえ」となり意識することもない環境音が、「特別」な音として感じられる。よく聴き、どこの、なんの音かを理解したくなり、感覚を研ぎ澄ましたくなる。観終わった後に、街の感じ方が変わる展示だった。私自身は、フィールドワークの現場の「質感」をとらえ、それを「感覚」に働きかけられるような成果にまとめることを目指して、研究に映像を用いている。『Tokyo Sound Jungle』の音を使った感覚の揺さぶり方に、刺激を受けた。