青春の輝き(1992, ロバート・マンデル監督)

地方の町で暮らしていた主人公の青年デヴィッドは、フットボール選手としての活躍でチャンスをつかみ、奨学生として名門校に転入し、ハーバード大学入学を目指す。デヴィッドは、新しい環境にすぐに慣れ、スポーツも勉強もよくできて人気者になるのだが、周りの人びとに隠していることがあった。それは彼が「ユダヤ人」であることだ。本作を観るまで、アメリカにおけるユダヤ人差別について、学んだり意識したりすることがなかった。アメリカにおいては、政府主導での制度的なユダヤ人差別の歴史はないが、人びとの私的な生活領域ではさまざまな差別が行われてきたようだ。デヴィッドの物語を通して、アメリカで「ユダヤ人」として生きるとはどういうことかが垣間見えた。

内容とは関係ないが、本作では今やベテラン俳優として知られているブレンダン・フレイザー、マット・デイモン、ベン・アフレックらが、(おそらく)10代だった頃の姿が見られる。彼らの成長の記録としてもおもしろい。