At home アコースティックライブ 〜南米に想いを馳せる1日〜(2018, Connection of the Children&カサコ/casaco)

京急線の日ノ出町駅から徒歩5分ほど、急勾配の坂をのぼったところに、多世代多国籍の人びとの交流を理念とする「カサコ/casaco」がある。加藤先生に紹介いただき、今回のイベントのタイミングで訪問することができた。木造二軒長屋を改修して一軒に生まれ変わったこの建物の2階には、留学生たちが住んでいる。1階はまちにひらかれた茶の間のようだ。この日のイベントは、カサコ/casacoを運営しているNPO法人〈Connection of the Children〉を主宰する加藤功甫さんが主役のイベントだった。私はずいぶん早い時間に到着したのだが、加藤さんがオープンキッチンで南米料理を作っていて、そこにだんだん近所の方、カサコの場づくりに興味のある方、加藤さんのファン…いろいろな人が集まってきた。初対面同士の人が多かったが、卓袱台を囲んでラテンミュージックを聞きながら、加藤さんが作った料理をつまみ、いろいろな話をして楽しい時間を過ごした。それぞれどんな仕事や勉強をしているか、カサコになぜきたのか、これまでどんな場所に住んだり旅したことがあるか、どんなことに関心があるのかなどを語らった。私も久しぶりに、かつて住んでいた南米・アルゼンチンでの話をしたり、博士研究の成果である映像作品『移動する「家族」』の話をした。私は夕方からのアコースティックライブが始まる前に帰らなくてはならなかったのだが、途中で、2階で生活している留学生が降りてきたり、近所の人が挨拶していたりして、「多世代多国籍の交流」がゆるやかに実現されている、とても心地よい場所だと感じた。シェアハウスやシェアオフィス、イベントの時だけ人が集まる場所という感じではなく、地域に根ざしていて、良い意味での「生活感」がある、生き生きとした場所だった。ここで『移動する「家族」』の上映会をできたら最高だ。