谷川俊太郎展(2018, 東京オペラシティ アートギャラリー)

話題のこの展覧会、ギリギリのタイミングで訪問できた。展示作品も展示の仕方も、とてもよかった。入場後すぐの「Gallery1:音と映像による新たな詩の体験」で、まずは心を鷲掴みにされた。暗い展示室に入ると、壁に取り付けられたいくつものディスプレイに包囲される。各ディスプレイから流れてくる音と映像が、谷川俊太郎の詩を織り成していく。テキストとしての詩を読むときとは、まったく異なる詩との出会い方だ。楽しかった。さまざまな感覚が刺激され、気分が高揚した。「コリドール:3.3の質問」の様子は、友人たちが撮ってInstagramでシェアした写真を観て、なんとなく予想していたのだが、予想を上回る楽しさだった。ここでは彼にまつわるモノ、絵、写真、音楽などとともに詩を体験した。彼の詩の根底にある思想や哲学は、社会構成主義に通じると感じた。いくつになっても衰えることのない、考える、書く、表現することへの渇望に圧倒された。