アルゴ(2012, ベン・アフレック監督)

本作は、1979年にイランのテヘランで起きたアメリカ大使館人質事件で、6人のアメリカ人外交官を救出するために実行されたCIAの作戦を題材にしている。外交官6人は現地のカナダ大使館にかくまわれていたが、イランの反体制・反米勢力の過激派が彼らの存在に気づけば確実に命を狙われる。そこで、CIAの担当者は6人をアメリカ人ではなくカナダ人で、架空のSF映画『アルゴ』のロケハンでイランに滞在していた映画制作チームだと偽装することにした。武力闘争を回避し、空港から民間人として帰国させるための作戦だ。絶体絶命と思われるような局面でも希望を捨てず、「常識」の枠をはみ出す選択肢も大真面目に検討してみる。そういう勇気を持ちたいと思った。