Family Rituals 2.0(2013-2015, RCA)

博士研究の副査である水野大二郎先生より紹介いただいたプロジェクトだ。デザイン、人類学、心理学、工学など多分野の技術や知識を導入した学際的な研究で、イギリスのRCAを拠点に行われた。テーマは、離れて暮らす家族をつなぐためのデジタル技術を用いた日常的な家族の儀式(family rituals)の可能性を探ることだ。仕事のために離れて暮らしている家族を対象に、デザインを目的にしたエスノグラフィックな調査が行われた。その成果として「儀式のためのマシン」がデザインされた。 それらの作品を見ると、「つながる」ということは、「一緒に何かをする/見る」という「同期性」が重要だという前提を感じる。それに賛同しつつ、「同期性」に関しては、私は何かを一緒にしたという経験とその記録と記憶、つまり過去における「同期性」の質が重要なのではないかという気がしている。このプロジェクトのパブリケーションを読んで、今一度考えてみたい。