GoPro: Crystal Ball Street Performer(2014, GoPro)

大学院のプロジェクト科目のグループワークで、ディスカッションの材料として観た動画だ。4年前に公開されたものだが、ウェアラブルカメラによる映像をエスノグラファーが研究に使うことの可能性や限界について考えるのに役立つ。Eric Laurierの、論考『Capturing motion: Video set-ups for driving, cycling and walking』の中での議論を参照しながら考える。技術の進化でカメラの小型化、移動性が高まり、入手もしやすくなった。いかなる場所、スピード、空間でも撮影可能になりつつある。調査対象者も撮影されることに慣れ、自身でも撮影するようになった。まさにこの動画はその事例と言えるだろう。しかし、カメラ自体には「認識」はないので、カメラや撮影されたデータに対するエスノグラファーの責任はなくならないというのがLaurierの議論だ。カメラは出来事を記録できるけど、対象者が何を聞き取り、感じたのかといったことまではわからない。それらを問い、読み解くことは、エスノグラファーの役割だ。