SOTOKOTO(ソトコト) 2018年5月号[人が集まっている場所のつくり方](2018, 木楽舎)

行きたいと思っていた場所、行ったことのある場所がいろいろ出てきた。「人が集まっている場所」をつくっている何人かの人が共通して言っていたことでおもしろかったのは、「コミュニティ」は生まれた瞬間に、その他の人との間に「壁」を生み出してしまうということ。だから、その場にいても「コミュニティ」に入れていない人がいないかどうかを気にかけたり、「コミュニティ」が固定的になってしまわないように気をつけているという話をしていたのが印象的だった。これは私自身も「コミュニティ」ということばに対して感じてきた問題意識だ。

個人的には、『移動する「家族」』の上映会でお世話になったHELLO GARDENの西山芽衣さんのインタビューが心に残った。芽衣さんが、場づくりにおいて、場に集まる人数よりも大切にしているのは、参加者が新たなチャレンジなど一歩を踏み出せたかどうかだと話していた。まさに、私がHELLO GARDENで上映会をさせてもらった時がそうだった。『移動する「家族」』の初めての上映会を研究室全体の展覧会内で実施し終えて、これから各地に出かけて実施したいと思っていたタイミングで、芽衣さんに声をかけてもらった。HELLO GARDENでの上映会は新たなチャレンジで、大きな一歩を踏み出した瞬間だった。それ以降、他の様々な場所で実施しているが、HELLO GARDENでの上映会が足がかりになった。あらためて感謝の気持ちがこみあげた。