2018年5月2日朝日新聞 折々のことば:1097 鷲田清一

知人がFacebookで鷲田清一さんの「折々のことば」をシェアしていた。その記事で、IT芸術家マックス・ホーキンスさんがつくった「コンピュータで無作為に自分の行動を決めさせるアプリ」が紹介されていた。ホーキンスさんは、自分の趣味や嗜好から離れたらどんな世界を見られるのか、という好奇心から、このアプリをつくり、その指示に従って生活してみているらしい。このアプリを試し、生まれて初めてヘビメタのコンサートに行った70代の女性のコメントを引用したうえで、鷲田清一さんは、

人の感覚にはどんな隙間があるかわからない

と述べている。

慣れ親しんだ世界を飛び出すのは勇気がいるし、不安がつきまとうけれども、外の世界は新しい出会いや発見に満ちている。この3ヶ月間、自分の研究成果の映像作品『移動する「家族」』の上映会を各地で開催してみて、そのことを日々実感してる。