2018年5月19日放送 ろうを生きる 難聴を生きる「盲ろう者たちの家~日本初専用グループホーム」

ろう・難聴の人びとの暮らしに関わる情報をとりあげる番組を初めて観た。今回の特集では、日本で初めてつくられた、目と耳の両方に障害のある盲ろう者専用のグループホームがとりあげられた。恥ずかしながら、この番組を観るまで「盲ろう者」ということばを知らなかった。盲ろう者の人びとは、耳が聴こえない/聴こえにくいだけでなく、見ることも難しいので、手話ではなく、手の感触で手話を読み取る「触手話」でコミュニケーションをとる。

このグループホームの開設を知り、移り住んできた金磯さんの様子が映し出された。金磯さんは成長の過程で視覚と聴覚の両方に障害が出た。そのプロセスで、コミュニケーションの手段も変更せざるをえなくなった。両親も障害の変化に対応するために試行錯誤してきたようだが、金磯さんとのコミュニケーションに苦労していた。生活のほとんどを自宅の中で送ってきた金磯さんは、自分と同じ盲ろう者の人びとと暮らせるグループホームがあると知ったとき、迷わずにそこに住みたいと思ったようだ。入居してすぐに、別の入居者の男性と夜遅くまで触手話でおしゃべりを続ける金磯さんの姿はとても印象的だった。これまでの自宅を中心とした生活では、家族以外の人びととの関わりはほとんどなかった。40代後半になり、それまでずっと慣れ親しんだ環境から出るという決断をするのは大変なことだったと思うが、金磯さんの生き生きとした表情を見て、他者との関わりの重要性を感じた。