教育×破壊的イノベーション(クリステンセン,2008)

Clayton Christensen (2008) “Disrupting Class: How Disruptive Innovation Will Change the Way the World Learns” の日本語訳。クリステンセンの代名詞となっている「イノベーション」という言葉が邦題には使われている。

各国の学校では盛んに情報通信技術(ICT)を導入することが盛んに議論・実施されているが、成果を挙げない(あるいは見えない)のはなぜか。それは、これまでの教え方の延長としてICTを取り入れているから。これまでに使われてこなかった分野やユーザ(クリステンセンはこれを「無消費」と読んでいる)にこそICTを使うべきというのが彼の主張。例えば、高校で利用者が少なく廃止になってしまったマイナーな科目(例:アラビア語)をオンラインで受講する、文字で学ぶことが苦手な子がインタラクティブな仕組みで自分のペースで学べるようにICTを使う、あるいは、特進クラスの生徒が大学レベルの授業をオンラインで受講する、などなど。

これまで教育学的な視点から語られてきた話(日本では「教育の情報化」と呼ばれる)を、イノベーション論の視点から論じているのはとても新鮮だった。

クレイトン・クリステンセン(2008)『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に改革する』翔泳社

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