ゲーム情報学(2003,松原・津田)

「探索にかかわる新しいアイディアはほとんどすべてがチェスから生まれたといっても過言ではない.チェスから生まれた情報処理の技術は人工知能だけでなく広く情報処理全般で当たり前に用いられている.」のだそう。

情報処理学会論文誌「情報処理」 2003年の「ゲーム情報学」特集の巻頭言。
松原 仁 ,津田 宏(2003) 『ゲーム情報学:0.編集にあたって』IPSJ Magazine Vol.44 No.9 2003 pp.893-894.

発展するためには遊びが必要。でも、「革新を生むために遊ばなくては」と意気込んでしまうと、そのとたんに、本来の意味の遊びではなくなってしまう(仕事とか、研究とかになってしまう)というジレンマ。いや、仕事も研究も、ある意味では遊びなのか?

ところでこの文章が書かれた2003年時点では、コンピュータ(AI)が将棋でまだ人間に勝てなかった。そのため、「チェスはコンピュータの方が強くなったが、まだ人間の方が強いゲームはいくつも存在する」とし、完全情報ゲームの例として将棋と囲碁が挙げられている。しかし2016年現在、将棋では電王戦でAIが次々とプロ棋士を打ち破り、囲碁ではGoogle傘下のAlphaGoが、世界最強の囲碁棋士に勝利した。この論文から十数年が経っている訳だが、次の10年にはどんなことに目が向けられていくのか。

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