ポール・ランドのデザイン思想(2014,ポール・ランド)

Paul Rand (1947) Thoughts on Design の日本語訳復刻版。河村めぐみ訳。

ポール・ランドは、IBMやABCテレビのロゴなどで知られるグラフィックデザイナー。「グラフィックデザイン界のピカソ」と称され、ニューヨーク近代美術館からは、史上最もすばらしいアートディレクター10名のうちの1人として選ばれている。

彼のデザインで心引かれたのは、一言で「遊び心」だろうか。クレヨンで描いたような自由な線が踊り、文字は大きさや太さの規則を忘れたかのように何とも伸びやか。描かれる人や動物はにこやかで愛らしい。デザインソフトが普及したおかげでデザインがより簡単にできるようになった気がするけれど、良いソフトを使ったからと言って、ランドのようなデザインが作る出せるわけではない。形や構成といった要素をとことん追求し、作る側が楽しみ、見る人を楽しませることなくして、よいデザインは生まれないということなのかな。

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