パズル&ドラゴン(パズドラ)を生んだガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)の開発戦略について。
ガンホーは2002年からオンラインゲームのサービスを、2010年頃からはスマートフォン向けのゲーム開発を開始。この頃はまだ、スマートフォンではなくフィーチャーフォンのゲームが流行しており、この頃のスマホ向けのゲームコンテンツはフィーチャーフォンのゲームをスマホ向けに修正したものがほとんどだった。スマホならではの新しいゲームを作りたいという思いから、スマートフォンのタッチインタフェースで操作可能なアクションにとことんこだわったパズドラを開発。リリースから3日で売り上げランキング1位を獲得し、2015年で累計3400万ダウンロードを記録した。当時の携帯電話の2台に1台インストールされ、スマートフォンのアプリマーケットの約半分を占めるほどの大ヒットを記録した。パズドラはニンテンドー3DS版もヒットし、前例のないセールスを記録した。
パズドラの特徴は、ユーザに長く楽しんでもらうために、ARPU (Average Revenue Per User:アープ) を敢えて下げるようにしている点、カスタマーサポートを自社でおこなっている点、リアルイベントに注力している点にある。公式Twitterのフォロワーは160万人と、企業アカウントではダントツにトップ。ユーザの声に耳を傾け開発に生かしている。ユーザの意見を反映しバージョンアップを繰返すことで、「コンテンツとサービスの一体化」を図っている。
橋本 裕之(2015)ガンホーが考えるモバイルゲーム開発とゲーム業界のあり方,日本情報経営学会誌,Vol.35, No.4, pp.11-17.