Ingress(イングレス)とは、取り合戦をベースにした世界規模の陣位置情報ゲーム。
世界で1400万以上のダウンロードを記録している人気ゲーム。プレイヤー(「エージェント」と呼ばれる)は青または緑のチームに分かれ、ポータルと呼ばれる場所を取り合う。中には富士山や灯台といった難所もある。日本では、2016年に東京で開催された1日のイベントに1万人が参加するなど人気を博している。
この論文では、横須賀市によるIngressを使った観光振興の取組みを分析。横須賀は以前から、有名歌手が歌の題材としていたり、漫画やアニメの舞台になっていたりとすでに多数のコンテンツがあった。こうしたコンテンツと関連させたイベントでは、1日に2000人が訪れるなど大きな反響があった。今後は、こうした結果の効果をどのように測定するのか(来た人数?落ちたお金?移住者?)、どのように効果を持続させていくかが焦点になるか。
でも、どこでもIngressを使えば観光振興できるというわけではなさそう。まずは地域の魅力とは何かを棚卸しし、それとどのように組み合わせ、どのようなストーリーでプレイしてもらうかがカギになりそう。また、「人が来た」というだけで観光振興になりえるのか、そもそも「観光振興」とは何を目指しておこなうことなのか(べきなのか)、などなど、考えさせられる。