オースン・スコット・カードによる529ページにわたる大作。原作は1985年発表。原題は ”Ender’s Game”。
地球は、バガーと呼ばれる異星人からの3度目の襲来に備え、宇宙上にバトルスクールを設立していた。主人公のエンダーは、その天才的な才能を見出されわずか6歳でバトルスクールに召集され、孤独と過酷なトレーニングに耐えながら抜群の成績をあげ、仲間たちと成長していく。バトルスクールでは、世界中から集められた子どもたちが隊を編成し競い合っていた。バトルスクールとその後の生活では、ゲームと、その中で勝利を挙げることがすべてだった。様々なゲームが登場する。無重力状態で敵の動きを封じるゲーム、予想できない物語の中を進み続ける「マインドゲーム」、敵意ある先輩からの嫌がらせ、そして大人たちによって仕組まれた衝突。エンダーはこうした逆境の中に置かれながら、ゲームの中でも、最終的な目標にも勝利をおさめる。
驚かされたのが、『新世紀エヴァンゲリオン』との共通点。この物語では、人口抑制の観点から3人目の子どもを持つことが許されていなかったが、兄と姉が優秀だったため、エンダーの両親は「3人目の子ども」を持つことが許された(エンダーは地球では「サード」と呼ばれていた)。エヴァの主人公の碇シンジも「サードチルドレン」(後に「3番目の子ども」)。そして、子どもたちが伺い知ることができないところで大人たちによって決められる運命。無数の伏線。エヴァがこの物語からインスピレーションを受けているのは確か。